ドラマ「傘をもたない蟻たちは」の原作小説を読んだので、ドラマと原作の相違点にツッコミつつ、感想書きます!

小説を読んでまずびっくりしたのが、ドラマ化されてないお話があったこと!
でも、(私的には)ドラマ化されてない分のお話はあんまり面白く無かったから、しょうがないかなって思っちゃった。ゴメンナサイ。
でもでも、ドラマ化されてる部分は原作の方が面白かったわ。

全体的にファンタジックっていうか、現実的になってツッコミを入れたら負け、って感じの描写が多くて、私みたいなオバサンにはちょっとキツい部分もあったかも・・・。
ドラマ化するに当たって難しい部分でもあっただろうな。
とは言っても正直、ドラマの構成は失敗だと思うわ!
特にラストよ!!最終回よ!!!原作読んでびっくりしたわ。ケイスケ死なないじゃない!って
なんでドラマはケイスケを死人にしちゃったのかしら。
自分の創作物のキャラクターって、自分が産んだ子供みたいなものだと思うんだけど、それを勝手に死なされる気持ち、ドラマの脚本家は考えたことないのかしら。
怖ろしいわ
しかも原作者の加藤シゲアキさん本人に演じさせた上に死なせるなんて。
ちょっとした狂気の沙汰だと思うわ。

小説では、ジュンは漁師だった根津爺の後を継いで、自分も漁師になるのよ。
実家が横浜の女性と結婚して、挨拶に横浜へ向かうところで終わるんだけど、漁師がいるようなド田舎村の男がどうやって横浜出身の女性と結婚できるのか謎だったから、無理にそんな結末にしなくても良かったんじゃ・・・っていうツッコミ
ケイスケや赤津にさんざん迷惑かけたジュンがアッサリ結婚して幸せになるのに違和感よ。
あと、小説では「カビ」が印象的に何度も登場するんだけど、ドラマはその描写全カットだったわね。
んもう、描写できないならドラマ化なんてやめちゃえばいいのに!!!!
さっきも書いたけど、ファンタジックな描写が多いの。
ドラマよりもアニメに向いてる作品かもしれないわ。

「インターセプト」も小説の方が怖ろしかったわ。
ドラマだと「主人公が書いた小説」だったから、怖さが半減しちゃった印象よ。
しかも「インターセプト」の主人公は妻のいる不倫男(イマドキ風に言うと「ゲス」ね)だったから、最後怖い目に遭ってざまあみろって思ったわ。これは面白かった。原作小説がね。

「恋愛小説(仮)」も、小説の方がずっと面白かったわ。
なんでドラマはあんな、巨乳が揺れてるだけのお話にしちゃったのかしら・・・。
「恋愛小説(仮)」は、原作では幼くして死んでしまった初恋の女の子を、「書いたことが夢に再現される」ことをりようして、夢の中で大人にして、幸せにしてあげるっていうお話よ。
ドラマ同様、夢の中にのめりこんで行くんだけど、主人公が最後に結局全部自分の自己満足だったことに気づいて、死んでしまった女の子を勝手に夢の中で弄んでたことに反省するの。
これは本当、絶対小説の方が面白かったと思うわ。

・・・とまあ、ドラマへの愚痴が多くなっちゃった感想でした。
読みやすいサクっとした内容だけど、ところどころ書きかたが拙い所もあったかな。
「にべもなく、よるべもなく」は中学生らしい幼さとか青さとか思慮の浅さが良く書けてたと思うわ。
性描写がアッサリしすぎで「要るの?」と思うレベルだったのはちょっと微妙だったわ。
まだ遠慮があったのかしら。
こういうのって遠慮したり恥ずかしがる方が残念に仕上がるわよ、と思ったわ。

色々書いたけど、ドラマのモヤモヤも晴れたし満足よ。
総合的には面白かったです。
ドラマだけ観て微妙な感想を得た方には読んでいただきたい一冊。